水産物由来カロテノイドがβ-カロテン-9’, 10’-モノオキシゲナーゼ(CMO2)よって代謝されるのではないかと考え、これを検証するため、(1)マウスの肝臓ホモジネートを用いた検討、(2)組み換えCMO2を用いた検討、(3)CMO2発現細胞を用いた検討を行った。しかし、マウス肝臓ホモジネート中に活性を見出すことはできなかった。酵素活性を有するCMO2リコンビナントタンパク質を作成することができなかった。またヒト乳癌細胞株であるMDA-MB-231はCMO2を発現していることが知られていたため、in situでの酵素活性の測定を試みたが、CMO2代謝産物の細胞内での蓄積は認められなかった。
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