研究課題
挑戦的萌芽研究
深海熱水噴出域に生息し、鰓に硫黄酸化細菌を共生させているシチヨウシンカイヒバリガイが共生菌から有機物を得るためには有毒な硫化水素に曝露されなければならない。本研究では、本種が環境中の硫化水素を認識しているか明らかにするため、硫化物曝露飼育を行ない、セロトニン受容体遺伝子の定量および心電図の導出を行なった。その結果、硫化物曝露条件下ではセロトニン受容体mRNAおよび心拍数が経時的に減少する傾向がみられたことから、シチヨウシンカイヒバリガイが環境中の硫化物に対して応答していることが示唆された。
分子生物学