• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実績報告書

寡少日射・寒冷地域における藻油産生微細藻類の周年培養システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24658209
研究機関新潟大学

研究代表者

中野 和弘  新潟大学, 自然科学系, 教授 (70188994)

研究分担者 大橋 慎太郎  新潟大学, 自然科学系, 助教 (70452076)
滝沢 憲一  新潟大学, 自然科学研究科, 研究員 (60730132)
中野 隆之  鹿児島純心女子大学, 看護栄養学部, 教授 (30155783)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード微細藻類 / ユーグレナ / ファインバブル / 周年培養 / 溶存ガス濃度 / 増殖速度
研究実績の概要

昨年度前までに、閉鎖型培養装置において二酸化炭素の添加により微細藻類の増殖速度を高める研究を行い、二酸化炭素の添加時期や添加量を調整することで増殖速度が上昇する効果が示唆された。そこで本年度は、閉鎖型培養装置において微細藻類の増殖に及ぼす培養液内溶存ガス濃度の影響、微細藻類における個体数の増加、増殖速度の上昇を実現する最適培養環境について検討し、以下の結果が得られた。
1.ファインバブルの二酸化炭素を利用した培養: ファインバブルの二酸化炭素を添加した検体のうち、添加後に滅菌を行った「通常滅菌区」と「紫外線滅菌区」の個体数は、「無添加区」のそれよりも大きな値となり、ファインバブルの二酸化炭素添加が微細藻類の増殖を活性化させたことが示唆された。
2.容器内残留空間の影響: 「残留空間56%区」では培養3日目に対数増殖期が見られたものの、「残留空間12%区」と「残留空間78%区」では藻類の個体数は微増傾向であった。また、「残留空間12%区」では培養液中の溶存酸素濃度の変動が激しいことから、残留空間から培養液へ酸素吸収による個体数への影響があるものと考えられる。
3.残留空間12%区への空気添加実験: 上記実験で藻類個体数が伸び悩んだ「残留空間12%区」に外部から滅菌した空気を供給した場合、上記実験2の「残留空間56%区」と同程度の個体数までは増殖したもののそれ以上は増殖しなかったことから、培養液中での藻類濃度が増殖を制限していることも示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 近赤外分光法によるユーグレナの産生物質(パラミロン)の検出に関する研究2014

    • 著者名/発表者名
      細川薫・中野和弘・大橋慎太郎・滝沢憲一
    • 学会等名
      農業施設学会
    • 発表場所
      神戸大学
    • 年月日
      2014-08-28 – 2014-08-29

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi