研究課題
本研究では,液体を数百nmから数十μmの径のミスト状にして噴霧する噴霧機器を開発した。幅広い応用を考慮し,ミスト径のばらつきを最小限に抑えながらミスト径を制御可能な機器の開発に取り組んだ。ミストを噴霧する機構としてはベンチュリー効果を用いており,噴霧した液滴を分離板へ衝突させることで,大きい粒子径の液滴は液体貯槽へ戻し,小さな粒子径の液体だけが機器外部へと流出するような機器(シリンダー)を開発し,製作した。製作したシリンダーを評価した結果,シリンダー内の複数のパラメータを変化させることで,ミスト径を約2μmから11μmまでの範囲で変化させることに成功した。また,本機器の農業への応用として,農作物(ピーマン)への忌避剤(日向樟脳液)の噴霧実験を行ったところ,同噴霧器を用いた効果を確認することができた。今後は,数十から数百nmのミスト系制御に取り組み,細胞,バクテリア,ウィルスにも作用させることを視野に入れ,医学の分野への応用に取り組む。
すべて 2015
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 産業財産権 (1件)
Genetic and Evolutionary Computing, Springer
巻: 2 ページ: 293-298
10.1007/978-3-319-23207-2_29