2008 年に総務省が動物の行動を追跡する無線システムに電波を割り当てたことを受け、その電波帯を利用した放牧牛リアルタイム監視装置を開発し、その性能を検証した。調査は、乳用種雌牛3頭に動物専用発信機とGPS受信機をそれぞれ1台ずつ装着した。受信局を介して得られたデータは、Web上においてリアルタイムで位置座標を示すように設定した。 本監視装置とGPS受信機による測位座標の測位誤差は、94.1mだった。最大誤差は、745.2mで、最小誤差は2.4mだった。測位誤差は発信機装着牛に行動によって異なり、摂食時(147m)に比べて、移動時(80m)、休息時(72m)が有意に小さくなった(P<0.05)。
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