本年度は精子形成時にmRNAが細胞間架橋通過を通過できないことが報告されているSmok1遺伝子の5’および3’領域を組み込んだ遺伝子を構築し、遺伝子組換えマウスを作出した。作出した雄マウスの1系統を解析した結果、子孫に遺伝子組み換えマウスが得られたことから報告されているSmok1遺伝子の5’および3’領域には細胞間架橋の通過阻止機能はない可能性が示唆された。また、後代に組換え遺伝子を伝達しない雄マウスに組み込まれた遺伝子のコピー数を解析した結果、非常に多くのコピーが染色体に導入されていることが明らかとなったことから、受精阻害が導入遺伝子のコピー数に依存する可能性が示唆された。
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