研究概要 |
新規ペプチド NU1およびNU2のラット側脳室への投与が投与量依存性に摂食量の増加や体温の上昇をもたらすことが明らかとなった。NU1、NU2をそれぞれ側脳室に投与し、90分後に視床下部および中脳・脳幹を採取し遺伝子変化を解析した結果、NU1およびNU2の投与で、prostaglandin Eの合成酵素およびシクロオキシゲナーゼのmRNAの発現が著しく増加した。一方、NU1, NU2の側脳室投与による体温上昇は、インドメサジンの前投与により完全にブロックされた。以上の結果、新規ペプチドNU1,NU2はprostaglandin Eの合成を促進して体温を増加させることが判明した。
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