転移能をもつ犬乳腺腫瘍細胞株CHM5bを用いて、NOD/SCIDマウスに異種移植した際の転移の様式について詳細に検討し、必要細胞数、転移までの日数、転移の程度の評価系を確立した。また、CHM5bのマウス移植後のin vivoにおける動態確認をしやすくするため、発光イメージング可能にできるようにluciferaseベクターを導入したCHM5b-lucを作成した。これによりin vivo imagingにより腫瘍の増殖、転移の確認、モニターが可能となった。さらに犬PSGL-1をテトラサイクリン存在により自由に発現調節可能な、犬乳腺腫瘍細胞株CHM5b-luc-TO-mPSGLを作成した。この細胞をマウスに投与することにより、マウスに腫瘍が生着した後、テトラサイクリンを投与することによりPSGL-1の発現誘導し、PSGL-1の腫瘍転移への影響を調べることができる系を確立した。現在その結果を解析中である。
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