本研究では、まず、アミロプラスト分化・脱分化誘導系の検討を行い、アミロプラスト、脱分化スクリーニング系として、0.4Mマンニトール溶液処理を4時間行うこと、再分化スクリーニング系として、デンプンを消失させた個体をMS培地で4時間処理することが適当であることが見いだされた。次に、デンプン合成・貯蔵能に特化した色素体であるアミロプラストの分化マスター因子の探索に必要となるレポーター遺伝子のスクリーニングを実施した。その結果、デンプン貯蔵細胞で特異的な発現パターンを示す19遺伝子を見いだした。これにより、アミロプラスト分化/脱分化マスター遺伝子の同定に必要なツールの開発に成功した。
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