研究課題
挑戦的萌芽研究
難分解性の有機ハロゲン化合物に作用する微生物酵素の構造と触媒機構を解析した。フルオロ酢酸デハロゲナーゼの触媒反応では、基質のフッ素原子とHis149、Trp150、Tyr212の相互作用が脱フッ素反応に重要であることが示唆された。DL-2-ハロ酸デハロゲナーゼにおいては基質結合部位が2箇所あり、このうちの1箇所で脱ハロゲン反応が進行することが示唆された。2-ハロアクリル酸ヒドラターゼについては、X線結晶構造解析に供する結晶を取得するためのタンパク質精製条件を確立し、結晶化の条件検討を行った。
分子微生物科学