紅茶や日本茶など茶に含まれるフッ素をイオンクロマトグラフ法で測定すると、50mg/lという高濃度で検出される。一方、ランタンアリザリンコンプレキソン吸光光度法を用いて分析すると1mg/l程度の濃度でありフッ素でない可能性もある。仮にこの物質がフッ素であるとすると、茶の飲用によるフッ素の過剰摂取に伴う健康被害は報告されていないことから、茶葉にはフッ素が無害な形態で含有されていることを示唆する。そこでイオンクロマトグラフで検出されるフッ素のピークをもたらす物質を探索した。その結果、この物質はフッ素では無い無機物である可能性が示唆された。
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