研究課題
(1) 高次構造型シグナルをもつ貯蔵タンパク質の輸送集積11Sおよび7Sグロブリンを両方ともに欠損したダイズ系統を用いて、A3B3サブユニットを発現するダイズの世代を促進し、固定系統をえた。安定してA3B4サブユニットが蓄積していることを確認した。形質転換体の種子よりタンパク質を抽出し、ゲル濾過クロマトグラフィーによりA3B4サブユニットの会合状態を評価したところ、成熟型と予想される位置に溶出した。種子の電子顕微鏡観察を行い、A3B4サブユニットに対する特異的抗体を用いてA3B4サブユニットがタンパク質貯蔵液胞へ輸送されることを確認した。(2) 一次構造型の選別輸送シグナル依存的な液胞輸送にRab5 GTPaseの関与について種子を用いて解析した。野生型あるいはドミナンドネガティブ型のRab5をGFP-CT10(GFPとA1aB1bサブユニットのC末端10残基との融合タンパク質)と共発現させたところ、Rab5の野生型との共発現ではGFP-CT10の液胞輸送が阻害されなかったが、ドミナンドネガティブ型の共発現により、液胞への輸送が阻害され、細胞外に分泌された。(3) EGF-like motifを部分的に欠損させたVSRを調製し、C末端型の選別輸送シグナルに対する合成ペプチドとの複合体について、結晶条件を探索し、3-5Åの分解能をもつ結晶の調製に成功するとともに、データを取得した。
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J. Biosci. Bioeng.
巻: 未定 ページ: 未定
Biosci. Biotechnol. Biochem.
巻: 77 ページ: 2082-2086
DOI:10.1271/bbb.130440