研究課題
挑戦的萌芽研究
活性酸素種により生じる脂質ラジカルは、脂質過酸化反応に寄与し細胞損傷を引き起こす。さらに、脂質過酸化反応の最終生成物が変異原性を持つことが報告されていることからも、脂質ラジカルの検出手法の開発は重要である。しかしながら、その高感度検出手法は未だ確立されていない。我々は、安定有機ラジカルであるニトロキシドの反応性制御を目的に、ピペリジン系ニトロキシドのラジカル近傍に置換基を導入可能な合成法開発を行ってきた。そこで本研究では、蛍光団とニトロキシドの相互作用を利用し、脂溶性環境下で脂質ラジカルを検出できる新規プローブの開発を目的とした。
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Asian J Org Chem
巻: 2 (Featured Articles, Inside Cover) ページ: 388-391