本課題により、ほ乳類特異的mirtronであるmir-877が、セロトニン神経発生の運命決定およびアドレナリン/ノルアドレナリン作動性神経の分化と機能制御に関わる遺伝子Xを標的として、個体の脳内セロトニン神経の調節に関わること、および、ストレス反応の中枢性制御に関わる遺伝子Yを標的として、全身性ストレス反応に重要な糖質コルチコイドの放出の調節に関わることを、ノックアウトマウスを用いた解析にからそれぞれ示唆する知見を得た。これにより、ほ乳類特異的mirtronがほ乳類の脳機能を多機能的に制御する可能性が示された。
|