研究実績の概要 |
Yeast two-hybrid法を用いて行った結果、SPR法を用いい、rNUC284に対して強い結合性を有する、有力な新規nucleolin結合分子としてHABP4、NUDT5、HMGB1を見出した。 HABP4, NUDT5(nudis-type motif 5)及び結合性が高いと考えられるHMGB1(high mobility group boxprotein 1)について、cell-free系結合実験であるSPR法を用いて、recombinant nucleolin(rNUC284 (284-710AA)に対する直接的な結合性を調べた。その結果、HABP4, NUD5, HMGB1はいずれもrNUC284に対して結合性を示した。 また、糖化最終産物(AGEs)の中で毒性のAGEとして知られるグリセルアルデヒド(GCA)とグリコールアルデヒド(GOA)由来のAGEsがチオグリコレート刺激マウス腹腔マクロファージによって認識されることを見出し、SPR法により、nucleolinがGCA-BSAとGOA-BSAの認識に関連することを明らかにした。 また、モノマーおよびフィブリルAβ42がマウスミクログリアのEOC2細胞によって貪食されたが、ペプチド1-40(Aβ40)βアミロイドは弱く貪食されたこと、さらにSPR法により、nucleolinが強くAβ42と会合するが、弱くしかAβ40と関連付けることから、nucleolinは、ミクログリアが単量体および原線維Aβ42を認識することを可能にする受容体であることを示した。
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