研究課題
挑戦的萌芽研究
一酸化窒素 (NO)は内因的な感染防御系の一つとして注目されている。ただし、NO 単独では生体内寿命が短く、安定性や体内動態における課題を残している。そこで、感染時に生合成が亢進するNOとα1-酸性糖タンパク質(AGP)の反応物であるS-ニトロソ化AGP(SNO-AGP)の新規抗菌剤としての可能性について検討した。その結果、SNO-AGPは、薬剤感受性菌のみならず、多剤耐性菌や結核菌に対しても優れた増殖抑制効果を発揮し、敗血症における生存率を有意に向上させた。これらの結果より、SNO-AGPは、多剤耐性菌に対しても有効性を示す新規作用機序の抗菌剤としての応用が期待される。
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