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2013 年度 実施状況報告書

マウス迷走神経終末を順行性に標識できる手法の確立―隠れ糖尿病発症機構の解明―

研究課題

研究課題/領域番号 24659091
研究機関昭和大学

研究代表者

舟橋 久幸  昭和大学, 医学部, 准教授 (20317514)

キーワード神経標識
研究概要

本研究は、食後の血糖上昇に応じた瞬時のインスリン分泌不足が原因と考えられている「隠れ糖尿病(=初期の耐糖能異常症)」のメカニズムを探るため、その一環として、延髄の迷走神経背側運動核を起点とする副交感神経が、膵臓のインスリン分泌細胞(β細胞)に連絡する神経回路を解剖学的に明らかにする方法を確立することを目的としている。これまでのととろ、その神経回路の解析には、順行性の神経標識トレーサー、Phaseolus vulgaris-leucoagglutinin(PHA-L)、Biotinylated Dextran(BDA)、レポーター遺伝子としてLacZを用いた組換えアデノウイルス(Ad-LacZ)、Fluoro-ruby(FR)などを圧注入あるいは電気泳動的に注入し、生存後、膵臓を、ホルマリンなどのアルデヒド系固定剤で化学固定、その組織切片を作製後、さらに、その切片上で、上記神経標識トレーサーに対する抗体を用いるなどして免疫組織染色を施さなければ神経標識トレーサーの膵臓への到達の有無や到達部位を知ることはできなかったが、今年度は、トレーサーが目的とする内臓部位へ到達していることを確認した後に初めて動物を犠牲にし、解析を進行することの可能になるとても効率の良い方法を検討するに至った。この方法によって、時間的な効率化がもたらされるばかりか、実験動物の匹数の大幅な減少が実現可能になるものと考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本研究を進めるための新たな方法の検討を行っていたことと、他の研究(13.研究発表)も行っていたため、本研究の実質的な進行に遅れが生じた。

今後の研究の推進方策

今年度は、従来よりも格段に効率的な方法を検討することができた(9.研究実績の概要)。残り少ない時間に、より良い成果を挙げるためにも、上記解析方法を取り入れ、順行性トレーサーの最適条件を見出すことを第一目標とする。

次年度の研究費の使用計画

研究実績の概要に記入しましたように、今年度は、実験方法の見直しを検討し、機器類の購入を見送ったため。
今年度検討中を行った従来より格段に効率的な新手法(研究実績の概要)が本研究にも適応可能なことが判明したので、次年度は、機器類を購入整備して、研究を進行する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 走査型電子顕微鏡の有用性 走査型電子顕微鏡によるキンギョウロコの収納ポケットの形態観察2013

    • 著者名/発表者名
      舟橋久幸
    • 学会等名
      日本臨床分子形態学会
    • 発表場所
      アクロス福岡
    • 年月日
      20130913-20130914

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公開日: 2015-05-28  

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