研究課題
概日リズムの乱れは、様々な疾患や健康障害の発症リスクとなることが明らかになってきている。つまり、概日リズムの乱れを修正するリセットのメカニズムは、心身の健康を維持に重要な役割を果たしている。概日リズムの最も強いリセット因子は「光」であるが、概日リズムの中枢である視交叉上核内には網膜から直接入力を受けるニューロンと、受けないニューロンが混在している。しかし、これらの機能分担と情報伝達・統合の仕組みはほとんど分かっていない。本研究課題では、生きたマウス及びラットから、視交叉上核(SCN)の単一ニューロンから電気活動を記録し、光照射時における視交叉上核における中枢時計の情報統合過程とリセットの仕組みを解明する事を目的としている。これまでに視交叉上核における単一ニューロンからの電気活動の記録およびトレーサー注入の条件検討を行った。その結果、非常に難しいと思われた単一ニューロンからの記録および光照射時の反応をとらえることが、確率は低いながら可能であることが分かった。25年度は、この研究をさらに積み重ねて、データの蓄積を行った。
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