死細胞は、自身が処理されるべき細胞であることを貪食細胞に伝達するための目印、 “eat me”シグナル、を提示すると考えられている。中でも、リン脂質であるホスファチジルセリン(PS)は、死細胞の細胞膜上で機能する重要な“eat me”シグナルであると想定されている。しかしながら、生細胞がどのようにPSを細胞膜の内層に保持し、死細胞がどのようにPSを細胞表面に露出するのか、その分子機構は不明であった。本研究では、Hploid genetic screenとよばれるスクリーニング法を用い、“eat me”シグナルである「PSの露出」の鍵となる分子としてATP11C とCDC50Aを同定した。
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