研究課題
アレルギー制御の観点から重要なIgEと産生量と第一線防御の観点から重要であるにもかかわらず、その制御が未解明な IgA へのクラススイッチに的を絞り、本研究代表者らのこれまでの成果から巧妙に制御されていることが明らかにされた、クラススイッチ組換えの標的遺伝子特異性を掌る因子や組換えの場に介入して制御することが可能かを探索した。昨年度までにに得られた結果を具体的なアレルギー制御・予防法に発展させる基礎を得るために、IgE、IgA へのクラススイッチ組み換えへの特異的関与が判明した、Id2、Runx2, 3などについて、前年度に確立した培養系で強 制発現させてその効果を解析し、実際に特異的クラススイッチ組換えを制御できるか検討した。加えて、IgE へ のクラススイッチ組み換えへを誘導した後に IgA へのクラススイッチ組み換えへの特異的因子を発現させること で、IgE 産生細胞に IgA への組み換えを誘導できることなどの検討を行った。次に、IgE 遺伝子の GT や組 み換えに抑制的に働き、これを IgA のそれに振り替えることができる因子、あるいはその調節の中心となる因子 の同定を目指し、その効果が標的遺伝子クラススイッチ領域 (S領域) のクロマチン開放や 最終的組換え効率にまで及ぶものかについて検討を加えた。これらの研究によって、クラススイッチ組換えの標的遺伝子特異性を掌る因子や組換えの場に介入することがアレルギー制御や水際防御増強による感染症予防水際防御増強による感染症予防の根本的標的になり得る可能性を追究した。
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