研究課題/領域番号 |
24659169
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
石神 昭人 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究副部長 (50270658)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 認知症 / 臨床検査試薬 / アルツハイマー病 / 老化 / シトルリン化タンパク質 |
研究概要 |
アルツハイマー型認知症の特徴的な病理所見としてアミロイドベータタンパク質(Aβ)が蓄積した老人斑やリン酸化タウタンパク質が蓄積した神経原線維変化は有名である。これらタンパク質は、本来、正常な機能を果たしていたものがやがて様々な修飾を受け、異常化し、神経細胞の内側や外側に蓄積したためと考えられる。異常タンパク質の蓄積は、アルツハイマー型認知症をはじめ他の型の認知症でも観察される。 本研究では、シトルリン化タンパク質を指標とした認知症の早期臨床診断薬を開発する。即ち、シトルリン化タンパク質を高感度に検出するELISAシステム(酵素免疫測定法)を構築し、臨床試験を実施する。 平成24年度、シトルリン化タンパク質に特異的なモノクローナル抗体を作製した。即ち、シトルリン化タンパク質を包括的に捉える特異的なモノクローナル抗体を作製するため、牛の胸腺由来ヒストンからH1ヒストンのみを除き、ヒトPAD2組換えタンパク質を用いて、ヒストンをシトルリン化した。ヒストンのシトルリン化を確認後、ジアセチルモノオキシムやアンチピリンなどの試薬を用いて、シトルリン化部位を化学修飾した。化学修飾シトルリン化ヒストンができたのを確認後、透析して免疫抗原とした。次に、化学修飾シトルリン化ヒストン抗原をマウスに免役して、抗体ができたのを確認した。常法に従い、化学修飾シトルリン化タンパク質に特異的クローンをスクリーニングした。現在、個々のモノクローナル抗体について、反応性や特異性をELISA法、ウエスタン法、免疫染色法により確認している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画に記載した内容を順調に行うことができた。また、非常に興味深い結果も得られた。
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今後の研究の推進方策 |
研究はおおむね順調に進展している。現在、研究計画の変更や解決すべき課題等は特にない。
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次年度の研究費の使用計画 |
予算の執行も研究計画に沿って、順調に行っている。次年度も引き続き、研究計画に沿った予算の執行を行う。
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