ヒストンH3のリジン79 (H3K79) のメチル化は、遺伝子の転写の活性化に資すること、心・血管系の発生、ES細胞の分化に必須であることが知られている。しかし生細胞内でH3K79メチル化を検出する技術は確立されていない。本研究において当初は、既知のメチル化結合タンパク質とH3K79メチル化との結合の可視化を試みたが、有意な結果が得られなかった。そこで改めてH3K79メチル化に結合するタンパク質を探索し、いくつかの候補を同定した。これによりメチル化の可視化が可能になるだけでなく、H3K79メチル化結合因子の性質の解明を通してH3K79メチル化の生理的意義が明らかになることが予想される。
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