現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
樹状細胞によるメラノサイト抗原特異的制御性T細胞の試験管内増殖条件と増殖した制御性T細胞の抑制能の検討を行う為に、最初に正常人の末梢血液の制御性T細胞をFoxp3,CD25,CD4にて解析した。Foxp3抗体のクローンを比較し、最もクリアーにFoxp3を染色できる条件を決定した。更に、AriaII flow cytometerを使用して純度よくFoxp3+制御性T細胞を採取する事ができる事を確認した。 同時に、末梢血液からCD14+monocyteをMACSビーズで回収し、GM-CSF, IL-4で培養する事で HLADR強陽性、CD11c+の樹状細胞が誘導できる条件を決定した。血清抗原を提示する樹状細胞に反応するT細胞の増殖を抑制するため、無血清の培地でも樹状細胞が誘導できる事も確認した。 また、末梢血液の樹状細胞サブセットを multple color染色でflow cytometerで解析した。CD11c, HLADR, BDCA1, BDCA3, CD123などの抗体を利用してBDCA1+樹状細胞, BDCA3+樹状細胞、plasmacytoid樹状細胞を分離できる条件を決定した。 さらに、ヒト生検皮膚組織を使用し、制御性T細胞と樹状細胞の解析をFlow cytometerで解析したが、皮膚組織からの細胞の回収率が上がらなかった。尋常性白斑の白斑部の皮膚組織より樹状細胞とそのサブセット、制御性T細胞のFlow cytometerによる解析する事はできたが、細胞の回収率をあげるために現在条件を検討中である。
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