本研究は、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から赤血球分化誘導を行い、三日熱マラリア患者の感染血液と共培養を行い、三日熱マラリア原虫の培養系の確立を目的とする。iPS細胞の赤血球への分化誘導は、Elizabeth S. et al(2005)の浮遊培養法により行った結果、培養開始40日後にスフィアーの一部が赤化した赤芽球の作製に成功した。赤化したスフェアーは、接着培養をおこなって三日熱マラリア原虫感染の準備を行っているが、現在三日熱マラリア患者の来院が無く、三日熱マラリア原虫を本研究に供することができていない。現在、培養熱帯熱マラリアを用いて作製された赤芽球への感染系の樹立を目指している。
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