研究課題/領域番号 |
24659198
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
永井 宏樹 大阪大学, 微生物病研究所, 准教授 (80222173)
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キーワード | 細菌 / IV型分泌 / タンパク質分泌 / 接合伝達 / レジオネラ |
研究概要 |
IV型分泌系の「コア複合体」は内膜側半分が中空構造をしており、実際の分泌活性のある超複合体の形成には、さらなる内膜タンパク質の組み込みが必要であると想定される。一方で、コア複合体は閉じた構造をしており、内膜タンパク質を組み込むには何らかの構造 変化が必要である。IV型分泌系の機能未知のATPaseであるDotOはこのコア複合体と内膜チャネルタンパク質の双方と相互作用することから、輸送活性のある超複合体を形成する過程で機能すると考えている。本研究では、新たな超複合体検出法を確立することによってこの仮説を検証し、タンパク質複合体形成における ATPase の新規機能を明らかにすることを目的とする。 当初予定では、本年度はBiFC法を利用した生細胞中での相互作用解析を行うこととしていたが、研究代表者が別途に進めていたコア複合体研究の進展に伴い、コア複合体を直接分離して超複合体を解析することが可能となった。そのため、当初計画を変更し、この新たな超複合体検出法を利用して、コア複合体・他の構成タンパク質・基質タンパク質の相互作用を評価することとした。本年度は、まず現在確立されている方法により単離されたコア複合体の微量構成タンパク質の同定を行うとともに、複合体形成におけるIV分泌系ATPaseの役割について評価を開始した。今後、コア複合体・他の構成タンパク質・基質タンパク質の相互作用およびIV分泌系ATPaseの役割について解析を進めていくことにより、超複合体仮説の検証を目指す。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究実績の概要欄に記載の通り、別途研究の進展に伴い当初研究計画を一部変更した。これに加えて、研究協力者の予期できない辞職のため、若干の遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
研究実績の概要欄に記載の通り、別途研究の進展に伴い当初研究計画を一部変更し、新たな超複合体検出法を利用した解析を行うこととした。
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次年度の研究費の使用計画 |
本年度において別途行っていたコア複合体の研究が進展し、コア複合体を直接分離できるようになった。このため計画を変更して、新たに確立したコア複合体分離法を利用した超複合体の解析を行うこととした。これに加えて、年度途中での研究協力者の予期できない辞職のため、未使用額が生じた。 このため、新たな超複合体検出法による解析を次年度に行うこととし、未使用額はその経費に当てることとしたい。
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