研究課題/領域番号 |
24659201
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
鈴木 敏彦 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10292848)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 炎症 / カスパーゼ-1 / イメージング |
研究概要 |
本研究では、カスパーゼ-1やサイトカインの活性化体を特異的に認識する抗体を開発することによって、カスパーゼ-1活性化等を可視化するシステムを構築し、病原体の感染時、あるいは慢性炎症発症時において、体内のどの細胞がカスパーゼ-1活性化を引き起こしているのか明らかにすることを目的とした。 本年度、活性化カスパーゼ-1、活性化IL-1βおよびIL-18を特異的に認識する抗体の開発に着手した。マウスカスパーゼ-1が自己分解して生成される活性化体p20、p10断片と、IL-1βおよびIL-18前駆体が切断されて生成される活性化IL-1β、IL-18のペプチド末端部分を特異的に認識する抗体を作製するため、合成ペプチドを抗原としてウサギに免疫した。 p20のC末端、p10のN末端、IL-18のN末端を認識できる抗体は取得できなかったが、IL-1βのN末端を特異的に認識できる抗体の作製に成功した。この抗体はウェスタンブロット解析に利用できるが、組織・細胞に対して常法による免疫染色には適してないことがわかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
マウス活性化IL-1βに対する特異的抗体を開発できた。この抗体は研究に有用であるので、MBL(株)医学生物学研究所と委託契約を締結し、同社より販売することになった。
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今後の研究の推進方策 |
さらに抗原ペプチドの配列に変更を加えながら、切断部位特異的抗体の作製を進めると同時に、活性化IL-1β抗体の組織染色に適した条件検討を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
抗体作製に係る研究費に比較して、イメージング技術開発に係る研究費が多額になると予想している。次年度は引き続き抗体の開発を進めると同時に、細胞や組織レベルでのイメージング技術確立のための条件検討を行う。
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