研究課題
本研究では、カスパーゼ-1やサイトカインの活性化体を特異的に認識する抗体を開発することによって、カスパーゼ-1活性化等を可視化するシステムを構築し、病原体の感染時、あるいは慢性炎症発症時において、体内のどの細胞がカスパーゼ-1活性化を引き起こしているのか明らかにすることを目的とした。これまで、活性化カスパーゼ-1、活性化IL-1βおよびIL-18を特異的に認識する抗体の開発に着手した。マウスカスパーゼ-1が自己分解して生成される活性化体p20、p10断片と、IL-1βおよびIL-18前駆体が切断されて生成される活性化IL-1β、IL-18のペプチド末端部分を特異的に認識する抗体を作製するため、合成ペプチドを抗原としてウサギに免疫した。p20のC末端、p10のN末端、IL-18のN末端を認識できる抗体は取得できなかったが、IL-1βのN末端を特異的に認識できる抗体の作製に成功した。この抗体はウェスタンブロット解析に利用できるが、組織・細胞に対して常法による免疫染色には適してないことがわかった。さらに染色可能な条件があるかどうか検討している。また、カスパーゼ-1活性化に際して、インフラマゾーム構成タンパクのASCのリン酸化が活性化の指標となる可能性を考え、特異的リン酸化抗体の作成に着手している。
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