研究課題
挑戦的萌芽研究
エイズ患者の剖検で採取した脾臓の凍結組織を次世代シークエンサーにより、サルの内因性レトロウイルスと相当性のある遺伝子を同定した。全長約8 kbのウイルスゲノムの全長の塩基配列を決定し、系統樹解析では、ベータレトロウイルス属に分類された。本ウイルス遺伝子を検出する定量的PCR法を作成し、さまざまなヒト検体を検査したが、陽性例はなく、本レトロウイルス遺伝子が検出されることはヒト検体においては極めてまれであることが分かった。
感染病理学