研究課題/領域番号 |
24659232
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
織田 成人 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90204205)
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研究分担者 |
中田 孝明 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任講師 (20375794)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 救急医療情報システム / 生体情報自動収集装置 / 受け入れ拒否 / 情報共有 / ICT / 画像伝送 |
研究実績の概要 |
救急患者の受け入れ拒否を防ぐためには、救急現場での正確な患者情報の収集と伝達、受け入れ側病院の準備状況の把握と情報共有が不可欠である。本研究は傷病者情報を現場で自動的に収集し、画像情報とともに消防局指令センターや受け入れ病院へ迅速に伝達するシステムを開発するとともに、受け入れ先病院の状況をリアルタイムに把握可能な情報共有システムを開発することで、現場での適切な処置と適切な受け入れ医療機関の選定、迅速な搬送を実現する為の手段を確立する事を目的とする。この3年間の研究で、指先または胸部に装着したセンサーで、容積脈波を用いて脈拍数、呼吸数、収縮期血圧/拡張期血圧、心拍出量、酸素飽和度などの生体情報を同時に自動収集できる小型装置を開発した。本装置は、最初に1回だけキャリブレーション用の血圧測定を行うだけで、これらの生体情報を持続的に測定しタブレット端末に表示可能である。一方、救急隊員と受け入れ病院の情報共有を図る目的でiPadを用いた既存のシステム(e-Match)を導入し、千葉市消防局と共同で、患者情報の一斉送信や千葉県の受け入れ基準に基づいた適切な病院選定や病院情報の共有を容易にする実証試験を開始した。現在生体情報自動収集システムとe-Matchの一体化を図り端末を一本化するとともに、現場で撮影した画像伝送を加えることで、より高度なシステムとすべく改良を行っている。今後、実際にこれらのシステムを使用したデータを収集して、そのデータを解析し、実用化に向けて最終的な改良を加える予定である。
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