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2012 年度 実施状況報告書

CDISC標準による臨床・疫学研究症例データリポジトリ―の試験開発

研究課題

研究課題/領域番号 24659234
研究機関東京大学

研究代表者

木内 貴弘  東京大学, 医学部附属病院, 教授 (10260481)

研究分担者 原 量宏  香川大学, 学内共同利用施設等, その他 (20010415)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワード症例データレポジトリー / CDISC標準
研究概要

本研究の目的は、各分野の異なった研究グループの異なった臨床・疫学研究の個別症例生データをデータベースとして集積して、逐次データ抽出、メタアナリシス、統計解析に利用可能な臨床・疫学研究症例リポジトリーの試験開発・試験運用を行うことにある。本年度は、1.研究に利用する環境の構築(Red Hat Enterprise Linux Server release 6.1でのXMLデータベースソフトウエアBaseX7.5-1.1の構築)、2.CDISC ODMによる臨床研究症例サンプルデータの作成(CDISC ODM(Operational Data Model)仕様にもとづいて、4種類の臨床試験のサンプルXMLデータを作成)、3.臨床研究症例サンプルデータのXMLデータベースへの導入とXPath、XQueryを用いた試験検索、4.フロントエンドWebアプリケーションの設計(XPath、XQueryを用いた試験検索の結果に基づいた一般利用者向けのフロントエンドWebアプリケーションのシステム仕様の原案の策定(臨床研究の個別症例データ(CDISC ODM)を、研究分野や患者背景情報に基づいて、検索結果を表示し、ダウンロード可能な小規模なソフトウエア)を実施した。
本研究で採用したBaseXはデータベースシステム側に予めスキーマ定義が不要で導入するべきデータ側のXMLに構造を単純に定義しておくだけでデータを導入することが可能であった。そしてそのようにして導入したデータに対し通常のデータベースに実施するのと同様に検索可能なことが確かめられた。これは厳格な統一を強要せず簡便な取り決めだけでデータ収集が可能なことを意味する。今後、異なる分野や異なる研究のデータを収集しメタアナリシスや統計解析を実施するなどの場合において従来型データベースシステムを用いる場合に比較して大変有利であると考えられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究計画が適切であり、実際に計画を実施した上でも情報システムの構築に伴い発生しがちな予測困難な問題の発生(OSや関連ライブラリー等の環境要因との相性が悪いことによるインストールや動作不良の問題等)がなかったために順調に予定とおり研究は進捗している。

今後の研究の推進方策

平成24年度に構築したBaseX上のシステムでに検証を継続するとともに、平成24年度の成果をもとに一般利用者向けのWebフロントエンドシステムの構築及び検証を行う。

次年度の研究費の使用計画

消耗品、旅費等を最低限度にして、システム開発委託経費に可能な限り支出して、研究目標の達成に努める。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (4件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 災害に強い医療ネットワーク2012

    • 著者名/発表者名
      原 量宏
    • 雑誌名

      医療・福祉ネットワーク化白書2012

      巻: なし ページ: 73-82

  • [雑誌論文] 周産期医療における情報共有と連携 ~ITを活用した情報共有と連携のしくみ~2012

    • 著者名/発表者名
      原 量宏
    • 雑誌名

      ITVision

      巻: Vol26 ページ: 26,32-35

  • [雑誌論文] 遠隔医療と産婦人科医療の将来2012

    • 著者名/発表者名
      原 量宏
    • 雑誌名

      産婦人科の実際

      巻: Vol61、10 ページ: 1417-1428

  • [雑誌論文] 地域連携入退院支援2012

    • 著者名/発表者名
      原 量宏
    • 雑誌名

      瀬戸内圏における地域連携パスと生涯健康カルテ(EHR/PHR)ネットワーク~かがわ遠隔医療ネットワークから電子処方箋ネットワーク、電子お薬手帳、そしてどこでもMY病院構想へ~

      巻: Vol.5 ページ: 49-57

  • [学会発表] 「遠隔医療の取組みと課題」 - ICTの利活用と産業界への期待について-2012

    • 著者名/発表者名
      原 量宏
    • 学会等名
      CEATEC JAPAN 2012
    • 発表場所
      幕張メッセ/国際会議場 301会議室
    • 年月日
      20121005-20121005
  • [学会発表] 「K-MIX(かがわ遠隔医療ネットワーク)の現状と遠隔医療の今後」~特に周産期電子カルテネットワーと電子母子手帳~2012

    • 著者名/発表者名
      原 量宏
    • 学会等名
      ~特に周産期電子カルテネットワーと電子母子手帳~
    • 発表場所
      大阪国際交流センター 小ホール
    • 年月日
      20120610-20120610
  • [図書] 災害医療とIT2012

    • 著者名/発表者名
      高久 史麿【監修】/田中 博【編著】 原 量宏 他
    • 総ページ数
      208
    • 出版者
      ライフメディコム

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公開日: 2014-07-24  

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