研究課題/領域番号 |
24659240
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
横林 賢一 広島大学, 病院, 病院助教 (90589467)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 産休・育休 / ママさん女医 / IT / 僻地医療 / 在宅医療 |
研究概要 |
【研究の目的】 在宅医療管理中の高齢者や僻地に居住する患者は在宅医や僻地のプライマリ・ケア医が診療に苦慮している皮膚病変の診療に際し皮膚科専門医の診療を受けることは困難である。また、女性医師が増加している今、出産・育児に伴う長期離職が医師不足の原因の一つと見られている。これらの背景を踏まえ、本研究は以下の3点を主な目的とする。①患部の写真やメールの活用による、僻地や在宅医療管理中など皮膚科専門医による診療を容易に受けることができない患者の皮膚科診療の質の向上 ②産前産後休暇、育児休暇および家事・育児のため就労困難な女性皮膚科医の労働力の活用 ③皮膚疾患に関する遠隔医療の診療報酬額の立案 【研究計画と実績】 ①試験運用中の「皮膚疾患遠隔診療支援システム」のセキュリティ強化・改編→IT関連業者と協力し、電子カルテと同等のセキュリティのシステムを開発した ②広島県内の在宅専門診療所および僻地の医療機関による本システムの運用→僻地診療所、僻地病院、都市部在宅診療所の計3か所の医療機関で本システムの運用を開始し、これまで10件のコンサルトを受けている。 ③本システムを利用した在宅医・僻地診療医および女性皮膚科それぞれに、システムに関するフォーカスグループインタビュー→実施済 ④本システムによる診療を受けた患者に対し、システムに関する自記式質問調査→2名から回収済 ⑤上記3.4.を参考にしたシステムの改編→現在改編中 ⑥上記③-⑤の再実施→平成25年度事業
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り進行しているが、想定していたよりもコンサルト症例数は伸びていない。理由として、ITに慣れていない医師が複数含まれていることが挙げられる。
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今後の研究の推進方策 |
これまで比較的順調に研究が進行している。協力研究機関で疑問点が生じた場合は電話・メールでの相談や直接現地に赴いての説明を繰り返しているが、今後もその方略で研究を円滑に進行するよう努める予定。
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次年度の研究費の使用計画 |
システムの維持のため月々約5万円弱の費用が発生するため、引き続き研究費として使用する。
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