研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では、チェルノブイリにおいて、放射能汚染地域に居住する住民を対象として、精神的健康度の評価を行うため、ベラルーシ共和国において事故後に生まれた学生を対象としアンケート調査を行った。その結果、精神的健康度の尺度を高値群と低値群に分けてロジスティック回帰分析を行ったところ、「経済的状況」と「自分の病気や健康状態は放射新被ばくに関連していると思う」は、独立して精神的健康度の低下に関連していた。今回の調査によって、放射性ヨウ素の内部被ばくのリスクが低かったと考えられるチェルノブイリ原子力事故後に生まれた世代であっても、放射能汚染地域に住んでいることによって精神健康度が低下していることが示された。
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