研究課題/領域番号 |
24659247
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
原田 芳巳 東京医科大学, 医学部, 講師 (90317884)
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研究分担者 |
平山 陽示 東京医科大学, 医学部, 教授 (30246285)
井村 博美 東京医科大学, 医学部, 助教 (50569415)
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キーワード | 医療面接 / フィードバック / コミュニケーション技術 / 模擬患者 / 教員養成 / 医学教育 |
研究概要 |
【目的】全国の大学医学部ではコミュニケーション技術教育として医療面接教育が行われている。東京医科大学では4年生に模擬患者(SP)参加型医療面接実習を行っている。多数の診療科の教員が担当しているが、教員間のフィードバック(FB)の差については明らかでない。効率よく医療面接実習担当教員を養成するために教員からのFBを検討し、教員研修(FD)を行った。 【方法】初年度に SP、学生、教員に実習の内容、教員からのFBなどについて質問紙調査を行った。また、実習の内容を撮影したビデオより教員によるFBの部分を書き起こした。各FBの内容をpositive FBかnegative FBか、また「コミュニケーションに関する内容」か「医学的情報に関する内容」かに分けて検討した。この結果に基づいて教員用マニュアルを作成し、次年度にはFDを行った。次年度も同様の調査、検討を行った。 【結果】SPや学生からの評価は概ね良好で、「実際の臨床の話が聞けた」、「学生同士の討論をした」という肯定的意見が多かった。ビデオでの検討では、FBの内容にグループによって開きがあった。次年度にはグループごとのばらつきが減少する傾向にあった。 【結論】医療面接実習の教員用のマニュアルを作成して使用した。医療面接は比較的新しい分野であるが、本マニュアルが役立ったと考えられる。学生のモチベーション向上には、教員からの臨床の体験談が役立つ可能性がある。今後は実習における学生による医療面接の内容を解析し、OSCEの成績との関連や教員からのFBに対する影響を検討していきたい。
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