インフォームド・コンセント(以下IC)は、患者中心の医療において根本をなす概念として強調されて久しいが、各医療施設毎のルール制定や医療者の現場での工夫の域をなかなか超えられず、真に納得を共有するためのプロセスとなっているとは言えない。本研究では、研究代表者が開発しデータを蓄積させてきた診療コンポーネントデータベース(DB)を基に、医療(医学)のみならず、社会学(コミュニケーション)、法学(法的・人権担保)、デザイン学(文書や図表の視覚効果)の各領域の融合により、医療行為や方針決定についてのICについての特性を解析し、IC困難な例についての標準化ツールを開発した。
|