研究課題/領域番号 |
24659254
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究 |
研究代表者 |
檜 顕成 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, 病院, 助教 (90383257)
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研究分担者 |
初瀬 一夫 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, 医学教育部医学科専門課程, 准教授 (40082284)
山本 順司 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, 医学教育部医学科専門課程, 教授 (40342654)
長谷 和生 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, 医学教育部医学科専門課程, 教授 (50511268)
谷水 長丸 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, 医学教育部医学科専門課程, 准教授 (70197531)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | リスクマネジメント |
研究概要 |
①ガーゼ感知デバイスを改良し、更に感知距離を伸ばす。ガーゼ感知デバイスに含まれる着磁体(レアメタルの種類・質量、コイルの巻数)を変化させることにより、感知距離を伸ばす。②感知ガーゼに含まれる着磁体において医療機器としての安全性・信頼性を担保する。着磁体の基礎物性試験(溶出試験)を行い、その結果に基づき着磁体にコーティーングを施行し、医療機器としての安全性を確保する。 平成24年度は①ガーゼ感知デバイスを改良し、更に感知距離を伸ばす点、②感知ガーゼに含まれる着磁体において医療機器としての安全性・信頼性を担保する点に重点をおいた。 ①ガーゼ感知デバイスを改良し、更に感知距離を伸ばす。ガーゼ感知デバイスは数社の検針器を使用し感知距離を測定した結果、最も感度の良い日本金属探知機製造株式会社製ATTER130Rハンディー型検針器を使用する。尚、ガーゼ感知デバイスの改良に関して現在進行中であり、着磁体の種類・形体により感知距離が異なるため、今後さらなる検討を要す。② 感知ガーゼに含まれる着磁体において医療機器としての安全性・信頼性を担保する。感知ガーゼに組み込まれる着磁体はフェライトとする。更にフェライトの基礎物性試験(溶出試験)(財 日本食品分析センター)を行い、その結果に基づきフェライトにコーティングを施行し、医療機器としての安全性を確保する。コーティングは現時点ではウレタンコーティングのみ施行し医療機器としての安全性を確保できた点では良好な結果を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成24年度は①ガーゼ感知デバイスを改良し、更に感知距離を伸ばす点、②感知ガーゼに含まれる着磁体において医療機器としての安全性・信頼性を担保する点に重点をおいたが、結果的には当初の計画より感知デバイスの改良と感知距離を伸ばす点、適切なコーティーングの選択が十分とは言えない点でやや遅れを取っている。 ①ガーゼ感知デバイスを改良し、更に感知距離を伸ばす。ガーゼ感知デバイスは数社の検針器を使用し感知距離を測定した結果、最も感度の良い日本金属探知機製造株式会社製ATTER130Rハンディー型検針器を使用した。尚、ガーゼ感知デバイスの改良に関して現在進行中であり、着磁体の種類・形体により感知距離が異なるため、今後さらなる検討を要す。ガーゼ感知デバイスの改良に関しては、ガーゼ感知の確実性と医療従事者の使いやすさ(携帯性・重さなど)の追求が必要となる。 ② 感知ガーゼに含まれる着磁体において医療機器としての安全性・信頼性を担保する。感知ガーゼに組み込まれる着磁体はフェライトとする。更にフェライトの基礎物性試験(溶出試験)(財 日本食品分析センター)を行い、その結果に基づきフェライトにコーティングを施行し、医療機器としての安全性を確保する。コーティングは現時点ではウレタンコーティングのみ施行し医療機器としての安全性を確保できた点では良好な結果を得た。しかしポリウレタンコーティング以外のコーティングも試みる必要が有る。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度は①ガーゼ感知デバイスを改良し、更に感知距離を伸ばす点、②感知ガーゼに含まれる着磁体において医療機器としての安全性・信頼性を担保する点に重点をおいたが、結果的には当初の計画より感知デバイスの改良と感知距離を伸ばす点、適切なコーティーングの選択が十分とは言えない点でやや遅れを取っている。当初の予定を遂行しつつ平成25.26年度は①遺残ガーゼによる磁界の乱れを感知し、それを画像化する。②滅菌処理後の感知ガーゼにおいて熱変性及び有害金属溶出の無いことを確認する。 ①磁場・磁界は実際に我々の目で見る事が出来ないが、確実に磁界は存在し人間の体は磁界を遮ることができない。その磁界を最近のマグネティックテクノロジー及び金属検出器の技術を応用して画像化する。医療分野以外のリスクマネジメントにおいて金属検出機はめざましい進歩を遂げた。特に食料安全の分野(食品内への異物混入の確認)、衣料安全の分野(衣料での針の混入)での進歩は言うまでもない。そこで、医療分野における内視鏡挿入形状観測装置(UPD)、CARTO3 system、だけでなく、食料安全・衣料安全の分野で使用されている金属検出器をレンタルして、多種類(硬度・形態等)のフェライトにおいて、磁界の乱れを感知して着磁体の形を画像化する。②最終的に各種コーティング済みの試作感知ガーゼを滅菌処理(熱耐性の確認)し、滅菌処理ステップにおいて、熱変性や有害金属の溶出が無いことを、基礎物性試験(溶出試験)(財 日本食品分析センター)で再確認する。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度は①ガーゼ感知デバイスを改良し、更に感知距離を伸ばす点、②感知ガーゼに含まれる着磁体において医療機器としての安全性・信頼性を担保する点に重点をおいたが、結果的には当初の計画より感知デバイスの改良と感知距離を伸ばす点、適切なコーティーングの選択が十分とは言えない点でやや遅れを取っている。 ガーゼ感知デバイスの改良に関しては、ガーゼ感知の確実性と医療従事者の使いやすさ(携帯性・重さなど)の追求が必要となる上に画像化も進めていくことより機器のレンタル及び設備費に約30万、適切なコーティーングを施行し溶出試験を行う費用として約20万の費用が必要となる予定である。
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