研究課題/領域番号 |
24659254
|
研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究 |
研究代表者 |
檜 顕成 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, 病院, 助教 (90383257)
|
研究分担者 |
初瀬 一夫 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, 医学教育部医学科専門課程, 准教授 (40082284) [辞退]
山本 順司 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, 医学教育部医学科専門課程, 教授 (40342654)
長谷 和生 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, 医学教育部医学科専門課程, 教授 (50511268)
谷水 長丸 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, 医学教育部医学科専門課程, 准教授 (70197531)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | リスクマネジメント |
研究実績の概要 |
手術時の遺残ガーゼ事故が後を絶たない。再手術による患者の身体的、精神的負担だけでなく、被害者である患者と加害者である医者・病院側双方にとっての精神的・経済的負担も大きい。医療安全に対する意識が高まっていても人災である医療事故は一定の頻度でおこる。この現状を考えると個人の努力だけでなく、医療システムとしての補完が急務である。医療事故を未然に防ぐには医療安全システムにおける多重防護壁の強化が必要と なる。現在、バリウム糸を一本組み込んだ手術用ガーゼが市販されているが、バリウム糸組み込みガーゼの検出には、レントゲン撮影を要する欠点と、実際にX線撮影でもバリウム糸が細い為に多くの見落としが生じている。そこで手術時に体内に残存しても閉創前に確実に検知でき、容易に全て回収できる閉創前ガーゼ感知システムの構築が必要と考えた。本研究で遺残ガーゼの画像化により聴覚と視覚に同時に訴えるシステムに関して、手術用吸収性物品、検出装置および検出方法 特願2014-166299 として特許出願した。感知距離は約30cm、現時点では感知物質のコーティーングは必須であるが、将来的にはコーティーングのない素材への変更に向け感知システムを改良中である。更に手術室の状況により、偽陽性(false positive)の結果となることがあるため、あらゆる手術室の状況に対応すべく手術台と感知デバイスを一体化させたシステム構築を目指している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
遺残ガーゼの検知距離に関して十分な距離が確保できていると考えるが手術室の状況により、偽陽性(false positive)となることがあることより、遺残ガーゼの画像化は必須である。画像化に関しては手術用吸収性物品、検出装置および検出方法 特願2014-166299として特許出願しており、画像化に関する検出装置作製中である。
|
今後の研究の推進方策 |
画像化に関する検出装置作製と、あらゆる手術室の状況に応じた手術台と感知デバイスを一体化させたシステム構築を行う。
|
次年度使用額が生じた理由 |
画像化に関する検出装置作製に予想外に時間を要し、手術台と感知デバイスを一体化させたシステム構築の必要性が生じ、研究の遂行に当たり研究費用使途の変更が生じた為。
|
次年度使用額の使用計画 |
画像化に関する検出装置作製と手術台と感知デバイスを一体化させたシステム構築に費用を使用する。
|