研究課題
コモンマーモセットを経常的に飼育観察できる飼育環境を整備して分子イメージング研究に利用する方法を確立するために、マーモセットを飼育してPET研究を行っている施設見学や東北大学内の規定・法規制等を調べる調査研究を行った。現状では炭素11やフッ素18のような短寿命RIを投与した動物は1週間以上RI施設内に飼育する必要が法的にある。東北大学サイクロトロンRIセンター(CYRIC)内でPET研究を行った後に1週間飼育できる環境を整えて、実験後に1週間飼育した後に動物実験施設に移動させることで、法的な問題をクリアできることが明確になった。大型予算を取得後に動物実験施設とCYRICにマーモセットを飼育できる環境をセットアップを行うこととした。本研究経費では小動物PET/CTを用いた分子イメージング研究を行った。東北大学で開発している様々な分子イメージング・プローブを用いて、マウス・ラットの齧歯類のイメージングにより体内動態を測定して、標識分子プローブによる被ばく量を計算することを行った。さらに神経変性疾患に蓄積する異常蛋白質(アミロイドβ、タウ、αシヌクレインなど)に結合する低分子標識分子プローブによる新しい診断法の開発のために小動物PETを用いて前臨床評価を行い、タウ・イメージングに適したプローブをスクリーニングできた。
すべて 2013 その他
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)
J Nucl Med.
巻: 54(8) ページ: 1354-1361
doi: 10.2967/jnumed.112.113571.
巻: 54(8) ページ: 1420-1427
doi: 10.2967/jnumed.112.117341.