研究成果の概要 |
高病原性トリインフルエンザウイルス(A/H5N1)感染は急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を誘発し60%の高死亡率を示す。その発症にNS1タンパク質構造が関与することを明らかにした(Kato YS, Fukui K, Suzuki K, Prot Pep Lett, 23(4), 2016、372-8)。すなわち、二本鎖RNAに結合するSer42が、A/H5N1では、Pro42となり結合を示さなかったことがH5N1の病原性に影響したと考えられる。一方、PLサイトにGSEVをもつNS1が肺上皮細胞のバリア機能を低下させ、劇症肺炎を誘発する可能性が示唆された。
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