研究課題
挑戦的萌芽研究
<研究目的>九州大学の久山町コホート研究グループは、3000人以上のゲノムサンプルの収集を終え、長期前向きのコホートスタディーを新たに開始している。特筆すべきはこれら解析対象者全員について、生活習慣情報や一般検査情報に加え、糖負荷試験による精密な耐糖能情報が得られていることである。申請者は共同研究として、この大集団のミトコンドリアDNA配列を解析することで、ミトコンドリアDNA多型とアツツハイマー発症リスクとの関連を見出すことを目的としている。<研究成果>ミトコンドリアDNAの転写・複製の制御部位であるD-loop領域の約1kbpと電子伝達系複合体Iサブユニット6をコードする約1kbpをターゲットとして、上記3000人以上の全配列を決定した。現在この配列データを基に、アルツハイマー疾患との連鎖する多型について多変量解析を終えた。その結果、P値が0.0003の多型を一つ見出した。
2: おおむね順調に進展している
P値が0.0003と有意に低いアルツハイマー病発症頻度が高いミトコンドリアDNA多型を見出している。
(1)観察の継続今後住民3000人の観察を継続し、新たに発症するアルツハイマー患者において見出した多型の頻度が高いかを確認。(2)サイブリッドの作成核ゲノムが見出した多型を持つ細胞と持たない細胞株をサイブリッド手法を用いて作製。(3)サイブリッド細胞の解析各細胞のエネルギー代謝を含む細胞内代謝をメタボローム解析する。
サイブリッド作成に使用する。
すべて 2012
すべて 雑誌論文 (12件) (うち査読あり 12件) 学会発表 (9件) (うち招待講演 9件)
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