研究課題
挑戦的萌芽研究
アクロメリン酸誘導体PSPA-4は、アロディニア誘発作用と抗アロディニア作用の二面性を有し、脳・脊髄でカイニン酸受容体に結合することが示唆された。一方で、PSPA-4は、カイニン酸とは異なるカルシウム活性を示し、既知のカイニン酸受容体とは異なる経路でアロディニアに関与していることが示唆された。痛みを可視化するには放射性同位体で標識可能な新たな化合物が必要である。NMDA、AMPA受容体に比較し、カイニン酸受容体の役割の解明は遅れているが、今回の結果よりPSPA-4は、アクロメリン酸Aの作用メカニズムの解明だけではなく、中枢神経および末梢神経での痛みの伝達機構の解明に寄与する可能性を秘めている。
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European Journal of Pharmacology
巻: 710 ページ: 120-127
10.1016/j.ejphar.2012.10.023