研究課題/領域番号 |
24659318
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
山縣 然太朗 山梨大学, 医学工学総合研究部, 教授 (10210337)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 研究ガバナンス / 疫学研究 / 多施設共同 / 研究の倫理 |
研究概要 |
英国のCenter for Longitudinal Study(CLS)における1940年代から12年の間隔でそれぞれ現在まで進行中の出生コホート研究とデンマークにおける国の統計とリンクした出生コホートの運営実態を、ホームページでの情報収集を行った。 ほーむぺじ上での情報は研究計画、インフォームドコンセントの方法、資料の取得方法、データの共有の方法などの情報を得ることができた。一方で、研究中のインシデントレポートなどは情報が不十分で訪問しての情報入手が必要であった。 国内の代表的なコホート研究である厚生労働省多目的コホート(JPHC Study)、文部科学省科研費によるJACC Study、久山コホート、J-MICC研究、科学技術振興機構社会技術開発研究センターのすくすくコホートの事務局運営に関する情報収集を行った。 その結果、リサーチガバナンスの視点からは様々な連携体制が存在することが分かった。共通することとして、研究計画の共通理解、中央事務局の役割と分担研究施設の意思疎通の方法、論文作成のルールについての申し合わせが概ね存在していた。一方で、リスク管理、危機管理に対するマニュアル、インシデントレポートなどを題材にした研修などについては十分な体制ができているとは言えなかった。 研究者の研究ガバナンスに関する意識と希望調査を平成25年度に実施するために一般市民の研究に対する意識について調査した。現在解析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定してた海外出張による調査は実施できなかったが、国内外の大規模コホート研究を文献及び担当者との面接により情報を得ることができた。また、研究の倫理、特に未成年の研究参加に関する倫理課題について、一般市民に対する調査を実施できた。
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今後の研究の推進方策 |
海外での情報収集および国内外での調査結果のまとめを行い、大規模多施設共同の研究に関するガバナンスのあり方を提言する。
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次年度の研究費の使用計画 |
未使用金は研究協力者を招いての勉強会の開催が1度キャンセルになったためであり、それは今年度実施要諦である
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