研究ガバナンスは1)規範の遵守、2)基本原則(明確な目的、研究組織と決定プロセス等)、3)最適な実施(研究補助者の育成、各種マニュアルの作成)の視点から整理する必要がある。わが国で実施さえている大規模研究はこれらに対してそれぞれ独自方法で対応していた。研究組織については各種委員会やワーキンググループを組織しており、倫理問題検討委員会を設置していた。また、倫理審査委員会および評価委員会が第三者委員会として設置されていた。研究補助者の研修会を実施して、実施マニュアルの徹底とともにリスク管理、危機管理を行っていた。また、国民の信頼を得るためにアウトリーチ活動も重要な活動として位置付けていた。
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