研究課題/領域番号 |
24659322
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
原田 規章 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70116747)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 健康リスク / モニタリング / レポート / 公衆衛生 |
研究概要 |
欧米諸国に比べてわが国では予防対応が大きく出遅れたアスベスト問題や近年の食品危機管理問題を端緒として、既知で未解決の健康リスク、新たに発生しつつある健康リスク、さらに将来の潜在的な健康リスクに対し、先見的に情報を収集・整理し、迅速に当該領域の研究の推進および社会への情報発信、行政等への政策提言につなげることの重要性が指摘されている。本研究では日本公衆衛生学会での委員会取り組みにおいて、特に学会HPを活用したモニタリング・レポートシステムの確立と試行による経験の蓄積、さらに関連する国内外の情報収集・分析から、わが国における行政機関を含めたシステムのあり方を示すことを目的とした。 24年10月に山口市で開催した第71回日本公衆衛生学会総会では、健康リスクへの先見的対応と公衆衛生の課題をメインテーマに設定し、これまでに検討してきた、健康格差、自殺対策、行政統計リンケージ、食品危機管理、非正規雇用、東日本大震災、福島原発放射線問題などを含めた企画を多数設定し議論を深めた。前年度に訪問・情報収集した、本領域に進んだ経験を有する米国CDC(アトランタ)での知見は関係者で議論し取り纏め、日本公衆衛生雑誌に投稿・印刷中であり、日本医学会におけるJapanCDC設立に関する提言作業に反映した。わが国における潜在的な健康リスクに関する情報収集のために、国内の公衆衛生に関する地方会の抄録集の収集・分析、日本公衆衛生学会における認定専門家の協力・活用のシステム化を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
24年10月に山口市で開催した第71回日本公衆衛生学会総会では、健康リスクへの先見的対応と公衆衛生の課題をメインテーマに設定し、これまでに検討してきた、健康格差、自殺対策、行政統計リンケージ、食品危機管理、非正規雇用、東日本大震災、福島原発放射線問題などを含めた企画を多数設定し議論を深めた。前年度に訪問・情報収集した、本領域に進んだ経験を有する米国CDC(アトランタ)での知見は関係者で議論し取り纏め、日本公衆衛生雑誌に投稿・印刷中であり、日本医学会におけるJapanCDC設立に関する提言作業に反映した。わが国における潜在的な健康リスクに関する情報収集のために、国内の公衆衛生に関する地方会の抄録集の収集・分析、日本公衆衛生学会における認定専門家の協力・活用のシステム化を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
既知で未解決の健康リスク、新たに発生しつつある健康リスク、さらに将来の潜在的な健康リスクに対し、先見的に情報を収集・整理し、迅速に当該領域の研究の推進および社会への情報発信、行政等への政策提言につなげるためのシステムを構築するための作業を続けるとともに、得られた成果の議論を行い報告する。個別課題の検討、社会的提言とともに、学会HPを活用したモニタリング・レポートシステムの検討・構築、国内の公衆衛生に関する地方会の抄録集の収集・分析、日本公衆衛生学会における認定専門家の協力・活用のシステム化を進める。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度に、健康リスクについて国内外の関連情報を収集し、HPを介したモニタリング・レポートシステムの構築を行うとともに、成果報告書等で発表する予定であったが、検討を進めていくうえで、健康危機管理等で特に進んだ経験を有する米国CDCについて、さらなる情報収集、並びに分析する必要が生じたことから、モニタリング・レポートシステムのあり方について、継続して検討するため未使用額が生じた。 未使用額については、平成25年度に成果報告を行うための、報告書印刷等に係る諸経費及び学会誌掲載料等に充てる。
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