本研究は,ひとり暮らしの認知症高齢者が多少のトラブルを起こしながらも能動的に暮らせるよう,作業療法の技術を一般化し,認知症高齢者をケアする人たちに使用可能なツールを開発することを目的としたものである.介護支援専門員等21名を対象に,現在担当している一人暮らしの認知症高齢者34名について日々の生活や公的介護サービス,近所の人々や家族のサポート,その他インフォーマルなサポート等について語ってもらい,これらの情報をもとに作業療法士が既に開発した9の技能を用いて整理することにより,一般の人達に使用可能な実践的ツールとして提示した.
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