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2012 年度 実施状況報告書

遺伝子発現の変化に基づくアナフィラキシーショックの新規診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24659339
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

木村 章彦  和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (60136611)

研究分担者 野坂 みずほ  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (00244731)
石田 裕子  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (10364077)
近藤 稔和  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (70251923)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワードアナフィラキシー / 法医診断 / 急性死 / ショック
研究概要

本研究は法医実務において診断が困難なことが多いアナフィラキシーショックの新しい診断法の開発を目指すものであり、24年度は抗原の作製、マウスモデルの確立および解析試料の採取を行った。
Penicillin-VをBSAあるいはOVAに結合させた抗原(Pen-BSA, Pe-OVA)を研究期間を通して使用するに十分な量作製することが出来た。得られた抗原を用いてC57BL/6マウスに急性のアナフィラキシーショックを誘起し、抗原再投与直後に死亡したマウスから試料(肺、心臓、腎臓、脾臓、腸)を採取し-80度で保存するとともに、一部はホルマリン固定パラフィン包埋組織標本を作製した。また、アナフィラキシーショックにより死亡したマウスを室温に置き、12時間、24時間、および48時間後に臓器を採取して保存した。採取したマウスの試料を用いた解析については、現在のところ死亡直後のマウスから採取した試料を用いた組織学的解析と遺伝子発現の解析を開始したところであり、これまでの報告にあるアナフィラキシーショックに伴う現象を確認することが終了し、新しいアナフィラキシーショックの指標を探索しているところである。マウス試料の採取がほぼ完成しているので、25年度は免疫組織化学的解析、遺伝子発現解析およびタンパクレベルでの解析を進める予定である。
剖検試料の採取については、24年度はアナフィラキシーショックを疑う事例が無く、25年度も引き続いて収集に努める予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究目的であるアナフィラキシーショックの新しい指標となる分子や現象は未だ見出していないが、試料の採取が順調に進行しているので、それらを用いて25年度における検索で目的を達成出来るものと考えている。

今後の研究の推進方策

当初の研究計画通り24年度に採取した研究試料について分子生物学的および組織化学的検索を進める予定である。また、剖検試料の収集にも努める。得られた成果は1出来るだけ早く論文として投稿するように努力する。

次年度の研究費の使用計画

25年度は24年度に採取した試料を解析することが中心となるため、分子生物学的解析および免疫組織化学的解析に必要な試薬およびキット類が支出の多くを占める。また、成果を発表するための旅費や論文投稿に関わる支出も必要になると考えている。

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公開日: 2014-07-24  

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