研究課題/領域番号 |
24659354
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
若杉 安希乃 北里大学, 東洋医学総合研究所, 研究員 (70462249)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 漢方医学 / 老化 / 予防医学 / 医療・福祉 / 統合医療 |
研究概要 |
漢方医学における診断・予後判定のために必要な基礎的情報である漢方医学的所見は、未だ科学的に解明されていない。本研究は漢方医学的所見にどのような診断的意義があるのか、また予後判定機能があるのかを検証するための本邦初の前向きコホート研究である。 平成20年に、2つのコミュニティの高齢者を対象に、対象者の基本情報と、現代医学的疾病の情報、漢方医学的所見の情報を収集し、漢方医学的所見と現代医学的疾病についての関連性を検討する横断研究を実施した。 前向きコホート研究に関しては、567名の対象者の健康状態を調査し、平成21年~23年までに、202名において①生存②新規疾病罹患③既存疾病症状変化④その他に関する情報の変化を確認した。本年度は、前年に引き続き、567名の対象者の健康状態を調査し、487名において①生存②新規疾病罹患③既存疾病症状変化④その他に関する情報の変化を確認した。近隣医療機関に入院・転院した対象者は、昨年度は32名であったが、本年度は54名に増加した。54名については、各医療機関に情報提供を依頼して追跡している。各医療機関の協力が得られ、現在、90%以上の高い追跡率を維持している。なお、前向きコホート研究の研究期間は、平成20年から平成30年までの10年間を目途としている。 本研究により特定の漢方医学的所見に、診断価値、予後判定機能が見いだされれば、漢方医学の診断ガイドライン作成に道が開け、漢方医学的介入による疾病予防にもつながる可能性がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
漢方医学的所見の診断的意義、予後判定機能を検証するための情報収集が、対象者・対象者の家族・各医療機関のスタッフの協力により、順調に行なわれているため。
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今後の研究の推進方策 |
平成20年度に、2つのコミュニティの高齢者を対象に、対象者の基本情報と、現代医学的疾病の情報、漢方医学的所見の情報を収集し、漢方医学的所見と現代医学的疾病についての関連性を検討する横断研究を実施した。前向きコホート研究に関しては、567名の対象者の健康状態を調査し、平成24年度までに、487名において①生存②新規疾病罹患③既存疾病症状変化④その他に関する情報の変化を確認した。 今後は、引き続き、年に4回のフォローアップ実施を予定している。なお、本研究の研究期間は、平成20年から平成30年までの10年間を目途としている。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度に引き続き、①生存②新規疾病罹患③既存疾病症状変化④その他に関する情報変化の確認を予定している。
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