研究課題
前年度の研究において、ダビガトランに対するモノクローナル抗体を用いた血清中ダビガトランのELISA測定法を開発したが、その測定法による測定結果の正確性を確認するために、高速液体クロマトグラフ質量分析法(LC-MS)による測定法の確立を試みた。しかしながら、条件設定がうまくいかず、かつ質量分析計の機器の不具合等により、LC-MSによる測定法を確立するには至らなかった。そこで、検体の希釈濃度を変更する必要があるものの、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)による測定結果とELISA測定法による結果との相関を調べ、良好な相関が得られ、今回開発したELISAにより正しい濃度測定が可能であることが示された。本ELISAを臨床応用する場合、ヘパリンやEDTAなどの抗凝固薬入りの採血管で採取した血液をサンプルにする可能性があるため、本ELISAへのヘパリンおよびEDTAの影響を調べた。その結果、ヘパリンは低濃度域で本ELISAの濃度測定に影響する可能性があるが、EDTAは全測定可能濃度域において、ほとんど影響しないことが確認された。
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Therapeutic Drug Monitoring
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10.1097/FTD.0000000000000184