研究課題/領域番号 |
24659364
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
竹原 徹郎 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70335355)
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研究分担者 |
重川 稔 大阪大学, 医学部附属病院, その他 (00625436)
巽 智秀 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20397699)
疋田 隼人 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20623044)
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キーワード | 急性膵炎 / アポトーシス |
研究概要 |
膵炎の重症度はネクローシスと順相関、アポトーシスと逆相関する(ネクローシスでは細胞が膨化、細胞質の酵素などが放出され、炎症反応が惹起される)ことが知られている。また膵炎発症時にアポトーシスを誘導する(ネクローシスを回避する)ことで重症化を回避出来る可能性が示唆されている。一方Bcl-xL・Mcl-1はアポトーシス抑制性蛋白であり、これらの発現を抑制することによるアポトーシスの誘導が期待される。申請者は急性膵炎に対するBcl-xL・Mcl-1の役割を明らかにするために、野生型(C57B6J)マウスおよび膵特異的にBcl-xLを欠損したマウスに対してセルレイン・L-アルギニンを反復腹腔内投与し急性膵炎を引き起こし、その病態を解析した。 野生型マウスに対するセルレイン・L-アルギニン反復投与により、組織学的に浮腫・炎症細胞浸潤などの急性膵炎の所見を認めた。また膵においてBcl-xL・Mcl-1の蛋白発現上昇を認めた。次に膵特異的なBcl-xL欠損マウスを作製し、表現型を検討した。膵組織・膵酵素についてコントロールマウスと著変を認めなかった。膵特異的なBcl-xL欠損マウスに対するセルレイン反復投与を行ったところ、コントロールマウスと比して組織学的に膵炎の重症度に著変を認めず、TUNEL陽性細胞数にも有意差を認めなかった。Bcl-xL欠損マウスではBcl-xL蛋白発現が低下している一方、Mcl-1については2群での著変を認めなかった。膵炎の重症化においてBcl-xL・Mcl-1が相補的に関与している可能性が示唆された。
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