研究課題
[背景] カテプシンK (cathepsin K)は強力な哺乳類のコラーゲナーゼである。近年、心房細動(atrial fibrillation, AF)における心房のリモデリングには細胞外マトリックスのコラーゲナーゼによる分解の関与が指摘されている。今回、我々はカテプシンKがAF心房筋リモデリングに対するカテプシンKの役割及びアンジオテンシン受容体拮抗剤のAF抑制機序に関して検討した。[方法、結果] ウサギ高頻度ペーシング誘発心不全-AFモデルを作成し、心房筋におけるカテプシンファミリーの発現変化のスクーリングを行った。その結果、他のカテプシン比較し、カテプシンK蛋白発現がAF群で有意な増加を認められ、この高発現は心房筋におけるコラーゲン活性の上昇と密接に関連することが明らかにされた。アンジオテンシン受容体拮抗剤olmesartan投与は、AF持続時間、nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (NADPH)オキシダーゼの活性化による酸化ストレス産生、gp91phox発現、p38マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(p38 mitogen activated protein kinase, p38MAPK)リン酸化やカテプシンKの発現/活性化を抑制し、心房筋リモデリングやその線維化を改善することが明らかになった。[結語]以上のことから、アンギオテンシンIIが心房筋においてNADPHオキシダーゼの活性化による酸化ストレス産生やカテプシンの活性化を介し、心房細動及び心房のリモデリングを引き起こすことが示された。
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