• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

新しいPKA―エピジェネティクス連関による心血管細胞分化速度制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 24659389
研究機関京都大学

研究代表者

山下 潤  京都大学, iPS細胞研究所, 教授 (50335288)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2013-03-31
キーワードエピジェネティクス / ES細胞 / 分化 / G9a / PKA / ヒストンメチル化
研究概要

1)分化速度制御機構におけるPKA及びG9aの意義の検討、2)PKAによるG9a制御機構の解明、3) G9aによるヒストン修飾の標的遺伝子の同定、4)PKAを活性化する内因性シグナルの探索、の4項目に関して検討を行い、1)PKAがG9aの発現増加を介してES細胞初期分化速度を約2倍亢進させることを明らかにした。2)G9aは未分化遺伝子であるOct4及びNanogの転写調節領域に対して、負のヒストン修飾であるH3K9me2を入れることによりこれら未分化遺伝子の発現を抑制し、細胞分化を誘導していることを明らかにした。3)ユビキチンリガーゼAPCC/cdh1がG9aを分化すること及びAPCC/cdh1の活性がPKAにより抑制されることにより、PKAがG9aのタンパク発現量を制御していることを示した。4)アドレノメデュリン及びその受容体がES細胞及び早期胚に発現し、PKAを活性化する内因性リガンドの一つとして作用していることを示した。以上いずれの項目においても成果を上げ、それらを論文として発表した(Yamamizu et al., Cell Stem Cell, 2012)。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Protein kinase A determines timing of early differentiation through epigenetic regulation with G9a.2012

    • 著者名/発表者名
      Kohei Yamamizu
    • 雑誌名

      Cell Stem Cells

      巻: 10 ページ: 759-770

    • DOI

      10.1016/j.stem.2012.02.022.

    • 査読あり
  • [学会発表] A novel signaling-epigenetic linkage regulating stem cell2012

    • 著者名/発表者名
      Kohei Yamamizu (Jun Yamashita)
    • 学会等名
      International Symposium 2012 ”Neuro-Vascular Wiring"
    • 発表場所
      コロラド、米国
    • 年月日
      20121112-20121113
  • [備考] 山下研究室ホームページ

    • URL

      http://www.frontier.kyoto-u.ac.jp/es02/index.htm

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi